星座は物語でできている
星座占いの 12 星座には、それぞれ古代ギリシャの神話が結びついています。夜空の星の並びに、神々と英雄の物語を重ねた古代の人々。その想像力が、いまも脈々と生き続けているのが星座です。
前編では、春と夏の 6 星座 (おひつじ座〜おとめ座) の物語を紹介します。
おひつじ座・おうし座・ふたご座の神話
おひつじ座 — 空を駆けた金毛の牡羊。継母に命を狙われた王子と王女を背に乗せ、空を駆けて救った金色の毛の牡羊。その勇敢な働きをたたえ、星座になったと伝えられます。危機に飛び込むおひつじ座の性格と、どこか重なります。
おうし座 — 大神ゼウスの変身した白い牡牛。美しい王女エウロパに恋したゼウスが、雪のように白い牡牛に姿を変えて近づいた物語。優美で穏やかな牡牛の姿は、美と豊かさを愛するおうし座の象徴です。
ふたご座 — 双子の兄弟カストルとポルックス。不死のポルックスは、死すべき運命の兄カストルと離れがたく、「二人で空に上げてほしい」と願い出ます。ゼウスがその絆に応えて生まれたのが、ふたご座。対話と絆の星座らしい由来です。
かに座・しし座・おとめ座の神話
かに座 — 忠義の大蟹カルキノス。英雄ヘラクレスと戦う怪物ヒュドラを助けようと、はさみで立ち向かった大蟹。力及ばずとも、その健気な忠義を女神ヘラが憐れみ、星座に上げたと言われます。大切なもののために立ち向かうかに座の姿そのものです。
しし座 — 不死身のネメアの獅子。どんな武器も通じない黄金の毛皮を持つ獅子は、ヘラクレスの最初の難行の相手でした。死闘の末に敗れましたが、その堂々たる強さをたたえて星座に。百獣の王の風格はしし座に受け継がれています。
おとめ座 — 正義の女神アストライア。人間の世が乱れ、神々が次々と天に帰る中、最後まで地上に留まり正義を説き続けた女神。ついに天に帰ったその姿がおとめ座になったと伝えられます。誠実に世を整えようとするおとめ座の由来です。
よくある質問
続きは後編 (てんびん座〜うお座) でどうぞ。
神話と星座占いの性格は関係があるのですか?
学術的な因果があるわけではありませんが、古代の人が星座に物語を与えるとき、その季節や星の印象を織り込んだと考えられています。だから神話を知ると、星座の性格づけが「なるほど」と腑に落ちることが多いのです。物語は、星座占いをもう一段楽しくする副読本です。
自分の星座は夜空のどこで見られますか?
自分の星座は、誕生月には太陽と同じ方向にあるため見えません。見ごろは誕生日の約半年後の夜です。たとえばおひつじ座生まれなら秋の夜に。「半年後の夜空で自分の星座に会う」を、覚えておくと素敵な豆知識です。







